IT業界で活躍するSEがいる一方、病院内で活躍するSEもいます。院内SEの役割として大きいのは、システム運用や監視を担うことで、ヘルプデスクを兼ねている場合も珍しくありません。特に、システム導入から月日が浅い場合には、現場に合わせたシステムの最適化が要求されます。現場にどんな問題があるのかを調査するのも、重要な仕事です。
院内SEの面白さは、現場とのコミュニケーションを取りながらシステムをカスタマイズしていけることでしょう。現場の視察や医療スタッフへのヒアリングを通して、いかに業務効率を上げるか、不満を解消できるかを考えていくのにはやりがいがあります。また、診療科で傾向が違うこともよくあるのです。
このような場合には、診療科ごとにカスタマイズするのがいいとの結論になることもあるでしょう。こうした工夫を繰り返していくことで、だんだんと現場からの満足の声が聞こえるようになってきます。逆に要望に応えてくれたからこそ、もっと高い要求を出したいと自ら話をしにやってくるスタッフもいるかもしれません。
このようにフィードバックがあるのも面白い点で、自分がしたことが現場にとってプラスなのかマイナスなのかがよくわかるのです。医療スタッフのほとんどは仕事に追われている状況があり、少し負担が軽減されただけでもよかったと一言くれます。それがやりがいになり、もっといいシステムに仕上げていこうという気持ちも生まれやすいのは、院内SEとして働く魅力です。